つぼみから開花して満開になり、やがては散っていく桜の姿を描いた自由なスタイルの変奏曲です。変奏の過程で音数を桜の花の咲き具合に反映させているので、(譜面をご覧になると)曲の経過にしたがって次第に音数が増えていき、その後減っていく様子がお分かりになると思います。演奏的には、静かに始まり([A])、徐々に華やいで([B]～[C])、クライマックス([D])を向かえて、やがて衰退していく([E])といった流れを描くことによって、よりドラマティックな表現が得られるのではないでしょうか。