増崎→曲頭のキーボードとのユニゾンは、ちょっと変なスケールで、全部いわゆるイン・コードで動いています。その部分とサビのユニゾンとハーモニーがこの曲のキモですね。曲の中に、アタマ16抜きのシンコペーションが出てきますが、奇数偶数が違ったりするという落とし穴もあります。そういうところも楽しみつつ、とにかくハネすぎないようにプレイするのがコツです。あまりにもハネてジャズっぽくなると面白くない。かといって、ハネないとこの曲の感じにならないので、そのバランス加減がとても重要になってきます。基本的にはジャズ・トーンで弾いているので、セミアコとかセミホロウのギターだと感じが出ると思います。

勝田→AセクションはDIMENSIONの王道と言える作りになっていますので、キメとのコール&レスポンスだというつもりで演奏してみてください。サビのメロディーは、これも転調がすごく多いので、ここは♯がついているのか、ここは♭なのかというのをあらかじめ体に覚え込ませてから演奏すると、滑らかに吹けるのではないでしょうか。転調の多さに振り回されないようにするのがポイントです。

小野塚→まず印象的なのはイントロですね。こういうのは譜面を見ながら弾くものではないので、繰り返し練習するしかありません。中盤のシンセ・ソロは、インタープレイをたっぷり楽しむつもりで演奏してください。僕ら自身、他の人の音を聴いてリアクションする、そういうところを楽しんでやっています。曲の最後、コードが動くところではサックスがソロをとっていますが、最近のライブでは僕の担当になっていて、ここはけっこう難しいです（笑）。