このソナタにおいて、ピアノは<伴奏>ではなく、バイオリンと同等です。自分のパートに夢中にならず、ピアノを余裕をもって聴いて<調和>しましょう。ピアニストがどのように弾きたいかを感じてください。11～23小節などはバイオリンが伴奏ですが、2拍ずつの和声として根音を意識すると弾きやすいです。弓はなるべく少ない動きでなめらかに。ダイナミクスはピアニストの演奏に合わせましょう。38～45、163～170小節は速い運弓で明るく清冽な生き生きとした音色で。124小節目の4拍目に少しrit.をかけてもよいです。245、246小節目の16分音符はボウイングのチェンジに影響されることなく一気に弾きましょう。