映像の強烈な印象とともに、若者のココロを一瞬にして捕まえてしまう歌詞や、言葉の持つリズム感など、魅力満載の作品となっています。その独特なリズムの捉え方と疾走感を損ねることのないように、また、“ピアノ楽曲”としての品格や楽しみ方も追及しながら、贅沢なサウンドを満喫していただけるようにアレンジしてみました。まずは、ゆっくりめのテンポで、左手の伴奏部分を練習してみてください。複雑に絡み合っているように見えますが、パターン化されているため、それほど弾きづらくないことに気づくはずです。音域幅のあるストライドは、ラグタイムのような軽いノリではなく、やや湿度の高い、それぞれの拍いっぱいまで伸ばす弾き方がベストです。その上に、声に出して歌いながらメロディを乗せていくと良いでしょう。[B][H]などは、淀みなく駆け抜けるように演奏しましょう。「THE HOME TAKE」のバージョンよりもさらにテンポを下げて、新しい解釈での演奏も楽しめる仕掛けです。