松田聖子さんが歌った曲です。僕もレコーディングで何曲か弾いたことがあるんですが、彼女はすごくいい曲を提供してもらっていると思いますね。この「SWEET MEMORIES」もとってもいい曲ですよ。この曲は、きれいに弾く必要はないと思います。どちらかと言うとブルージィに弾いてもらいたいんですよ。そういうつもりでアレンジしています。だから原曲がバラードだということは意識しなくていいですよ。……ベース１本で弾こうと思ったら、たいていの曲はバラード調にアレンジすることになるでしょ。でもここではその逆をやってみたんです。そういう意味で難しいかもしれませんね。ブルージィになるように、自分自身でテンポなどを決めなくてはいけないんです。それから３連をうまく表現することも必要ですよ。基本的に、ハジくようにして弾くことをイメージしてます。アタック感を強調するんですよ。それから気分次第でチョーキングやグリスを派手に入れてみてもいいでしょう。そのあたりは弾く人にお任せです。(1)：出だしの４小節は重要です。まず1小節目。１弦は人差指で押さえたまま、スライドさせてください。２小節目の矢印が付いている部分はライト・ハンドによるタッピングですね。その前の和音を４拍伸ばすためにライト・ハンドを使っているんです。それから、各小節のアタマに出てくるルート音をしっかり発音するように心がけましょう。(2)：ここは難しいですよ。音がブチブチと途切れてしまわないように弾かなければいけないんです。フィンガリングを工夫して、フレーズがなめらかに流れるようにしてください。それからルート音ははっきり出してくださいね。(3)：ここからアルペジオです。これは例によって、いかにコードをうまく押さえられるかにかかっていますね。