リストの超絶的なピアニズムを語る上で代表的な曲である「ハンガリー狂詩曲 第2番」のアクロバット的な場面をイメージしてアレンジしました。とはいっても、誰にでも挑戦いただけるようアレンジしていますので、テクニックを駆使した場面での“ピアノを弾く快感”をぜひ味わっていただきたいですね。手のポジションの大きな跳躍は、何度も何度もトライして“正確に跳ぶ”感覚をつかんでいきましょう。16分音符の速いスケールは、余裕のあるテンポで運指を確かめるところから始めて、少しずつテンポアップしていきましょう。グリッサンドは深く入りすぎると指の皮が擦りむけますのでご注意を！[B]および[D]のMaestosoはいかにも「ハンガリー狂詩曲」的な聴かせどころ。オーバーに（一瞬止まるように）演奏を煽って、直後のアッチェレランドで興奮の度を高めていきましょう。 （大宝 博）