※この楽譜は、原曲をアレンジしたものです。フレーズ、曲の構成、調性などが原曲と異なる場合があります。
主題が出る前の[A]から[B]の部分は、ピアノ・ソロが自由に奏するところですが、アルペジオの駆け上がりなどを2人で分担することになるので、かなり拍子などを変えて単純化してあります。アルペジオはあせらずイン・テンポできっちり弾いて受け渡すようにしたほうが、きれいに聞こえると思います。[C]以降は主要な主題やフレーズをおもにオーケストラの方からとってアレンジしていますが、テンポのキープに最大の注意を払ってください。主題の3連符やスタッカートなどが重くならないよう軽快に、またアクセントのつく音、つかない音の強弱の表現も、この楽曲ではとても重要です。ベートーヴェン特有の推進力のある弾むようなリズム感がうまく表現できるとよいですね。