原曲のイメージを残しつつ、少しひと味違ったアレンジにしました。イントロの部分のメロディは1つ1つのハーモニーを感じながら叙情的に、そしてロマンチックに弾いてください。11小節目からいよいよジャズ・ワルツに突入です。イントロとはまったく違った対照さを表現できるようにしましょう。内声のリズムはきわめて厳しく、上のラインはクリアに響くように弾いてください。アドリブはあまりアクセントをつけすぎず、また跳ねすぎないように注意しましょう。[H]と[I]からめまぐるしく速いパッセージが出てきます。1つ1つの粒立ちをクリアーに、しかしがんばりすぎない程度のフレージングを心がけましょう。まずはゆっくり練習してみるとよいでしょう。[Q]からエンディングに入ります。テンポを少しずつ揺らし、rit.していきがらRubatoの部分まで持っていき、Rubatoは呼吸を感じながら、表情豊かに最後まで歌いきりましょう。 （齋藤 彰希）