なるべく速い速度で華やかにダイナミックに弾きたい曲ですが、一番重要なのはリズムの切れの良さ。2の息がぴったり合って、リズムのアンサンブルがスッキリ聞こえることが大切です。物理的な演奏速度が速くてもアンサンブルが曖昧だとかえってもたついて聞こえます。少しゆっくりめでも息が合っている演奏のほうがスピーディに聞こえるものです。最初はゆっくり合わせながら、少しずつ2人で速度を上げていくように練習するとよいでしょう。すべての音符をくっきりさせようとすると固い演奏になり、アンサンブルも難しくなります。はずむ感じ、裏の拍にあたる音を少し軽く演奏することもスピード感を出すポイントです。中間部にあたる[D]はレガートな流れになります。前後の部分とのコントラストを味わってください。