ハイドンの交響曲は実に104曲を数えます｡特に後半の曲は名曲が多く､常に演奏会の曲目に取り上げられます｡｢驚愕｣｢太鼓連打｣｢オックスフォード｣などタイトルのついた交響曲の多くは､晩年ハイドンが渡英してから初演されたもので､名曲が多く､この｢時計｣もその一つです｡｢時計｣というニックネームの由来は第2楽章の規則正しいリズムが柱時計のチクタクと刻む音を連想させるからで､世界的にこの呼び名が知られています｡それに乗るメロディーもいかにもハイドンらしい優美なたたずまいです｡ゆったりと優雅な曲です。テンポキープをしっかりしましょう。時計の針が時間を刻むように、音価が一定になるように練習してください。