作曲者のエドワード・エルガー(1857～1934)はイギリス人でオーケストラ曲を数多く残した人です。この「威風堂々」というタイトルの行進曲は全部で5曲あって、この曲、第一番ニ長調が最も有名です。特に中間部の行進の部分のメロディーは歌詞が付いてイギリスの国民歌にさえなっています。現在では世界中でいろいろな催しや番組のテーマ曲としても使われています。エルガーの他の曲では「愛のあいさつ」がよく知られていて、元のピアノ曲はもちろん、ヴァイオリン用に編曲されたものも耳なじみです。華々しいオーケストラの響きをしっかりしたタッチで表現しましょう。トリオの部分は、ダンパーペダルで和音をつないで歌い上げます。難しい部分も多々ありますが、弾き応え十分のですので是非チャレンジしてみてください。