16世紀頃によく歌われていたイングランドの最も古い民謡｡シェイクスピアの劇中でも言及され､ビートルズ｢愛こそはすべて｣のエンディングでも一部引用されています｡今日知られているこのメロディは、最初のE音から数えて4つ目と5つ目の音程が長2度のものと短2度のものの2種類（楽譜6小節目を参照）あります｡イギリスの作曲家､ヴォーン・ウィリアムズの管弦楽曲｢グリーンスリーブスによる幻想曲｣は有名ですが､この曲では長2度が使われており､この方が一般的とも言われています｡このピアノアレンジでも､これに従い､オリジナルの対旋律とを絡ませ､更にイントロとエンディングにも活用しています。1コーラス目はメロディと内声とのバランスに注意して弾きましょう。2コーラス目はバリエーションの形です。左手の低音はガツンと鳴らさないようにしますが、重々しくしっかりと演奏できるとよいでしょう。右手の音価を正確に弾くことを心掛けてメロディを浮かび上がらせてください。