さまざまな「鐘」の響きをピアノ一台で表現した曲ですね。ラフマニノフらしいピアノの分厚い響きが特徴的です。ペダルを用いて、皆さんの美しい「鐘」の響きを表現してみてください。なお、Piano II はPiano I の和音の変化に応じてペダルを踏み変える必要がありますので、2人でタイミングを計って練習してください。[B]は音楽がアグレッシブになります(Agitatoは“興奮して”の意)。この部分では3連符の粒を揃えることが大切ですね。[D]はクライマックスの部分。音が濁りやすいですから、それぞれの和音をクリアに弾くことを心がけてください。コーダ(ラスト7小節)は遠くから聞こえてくる「鐘」の響きをイメージしましょう。2人のタイミングがずれやすいので、気をつけてください。