モーツァルトの遺作「レクイエム」から、フィギュアスケートで取り上げられた「ラクリモーサ」と「怒りの日」をメドレーでアレンジしました。前半の「ラクリモーサ」([C]まで)は、厳粛な表情の中に死者を悼む悲しみが宿る音楽。落ち着きあるテンポで、厳かにメロディを歌ってください。メロディの流れや起伏を意識すると、演奏がより引き締まったものに感じられるでしょう。後半の「怒りの日」([D]から)は人間の業に対して神の審判が下される部分。レクイエムのクライマックスたる音楽で、終始激しさに満ちています。硬質で力強いタッチにより、前半とまったく異なる曲調を表現しましょう。[F]はPiano II と、Piano I がこうごに演奏していますが、正しいテンポが保たれるよう心がけてください。