Primo前半では旋律が右手と左手に交互に現れます。左右の手で大きさが不揃いにならないように、よく自分の演奏を聴いて弾いてくださいね。Secondoの右手は全曲を通して同じリズム・パターンを奏します。音型は1小節目と2小節目にでてくる2種類のみです。動き、空気のふるえがわずかに感じられる程度に、極力小さく、軽やかに弾いてください。同じパターンの繰り返しというのは、簡単なようでちょっと油断するとどこを弾いているのかわからなくなったり、何回弾いたかわからなくなったりと、結構緊張しますね。30小節目からは、ちょうど風が静まるようにこの音型がピタッと止まり動きが緩やかになりますが、テンポは変化しません。この最後の部分、Primoの旋律の形は曲頭と同じなのですが音価が倍になります。テンポ、リズムに気をつけてください。(久木山 直)