この曲もまず“歌ありき”なので、楽器の旋律としてはちょっとイメージしにくいところがあります。特にBメロの、歌詞の言葉数が多い部分をピアノの旋律として表現するのはかなり悩みました。日本語が乗る曲、というのは、どうしても言葉の持つエネルギーにひっぱられていくので、ピアノでも、心の中で歌いながら弾いてほしいと思います。それと、前奏からずっと続く、繰り返しのフレーズ、これを心を込めて、かつ、あまり躍動的にならずに弾くと、そのあとのサビのドラマティックな展開が引き立つと思うので、それまでは静かに抑えて。サビは思い切り、情感を込めて弾いてください。原曲とは違った意外性を見せたかったので、全体的にはちょっとポストロック的なアレンジになっています。(杉本 雄治)
※この楽譜は原曲を元に忠実に採譜していますが、一部難易度の高い箇所などを、杉本氏ご了承の下、演奏しやすいように変更しています。