典型的なバックステージ･ミュージカル、「42ndストリート」からの華やかなナンバーです。1933年の映画「四十二番街」を舞台化したもの。ミュージカルスターを目指して田舎から出てくるペギーが、ブロードウェイの大物プロデューサージュリアンや大富豪のパトロンと恋人との間で悩むスタードロシーたちと出会い、どうにかチャンスを掴んでいくという、典型的なアメリカンドリームを描いた作品です。50人にも及ぶダンサーがステージ狭しと繰り広げるタップダンスシーンは圧巻で、いかにもアメリカらしいミュージカルです。演出・振付のガワー･チャンピョンは、初演開幕の6時間前に白血病で急死しました。「ブロードウェイの子守歌」は、クビになったペギーをジュリアンや仲間たちが連れ戻そうとするナンバーで、親しみやすいミュージカルらしいにぎやかできらびやかな曲です。