ホルニストの大切な財産ともいえる数ある協奏曲のうちの、美しい旋律が冴えた名曲。モーツァルトではこの1番だけがD durですが、ホルンのD管がもたらす、落ち着いたしっかりとした音で表現しましょう。書かれているアーティキュレーションは表現する手段の1つと位置づけ、柔軟な表現をしてみましょう。モーツァルトがホルンの為に書いたオペラだと思って表情の変化を、音色感を伴って演奏してください。伴奏のリズムに乗る事は大切ですが、お互いに歌い合うパートナーとしての意味合いも必要です。16分音符の連続は決して急がずに、クリアーで切れのある吹き方をしてください。調整上、人差し指と薬指を交互に使うクロスフィンガーが多いので確実にさらい込む事が大切。あえて譜面はin Dで表記しています。音楽史上の古典からほとんどの作品は移調譜で書かれ、オーケストラのレパートリーではすべての移調読みが出てきます。その読み替えなくしてホルンの演奏は成り立たないとも言えるでしょう。
※この楽譜は、ピアノ伴奏譜付きです。
※この商品は、出版物をスキャンして作成した楽譜データです。