交響詩とはオーケストラによる標題音楽のことですが、単なる描写音楽ではなく、テーマとその発展のある交響的な内容の曲を指しています。この交響詩という言葉を最初に使ったのがリストで、その後、多くの作曲家に踏襲されました。この曲はラ・マルテｲーヌの詩によるもので｢人生は死への前奏曲である｣という哲学的なものです。いくつかのテーマが華麗なオーケストレーションによって発展していくリストの代表作です。冒頭部分は静寂で澄んだイメージで音を表現してください。ペダルは軽く継いで弾きます。P.2の1段目3小節目からは広がりや輝きを感じて、右手の和音はレガートに、左手はオブリガートを歌って演奏しましょう。P.3の3段目2小節目の「Piu mosso」、P.4の1段目からの12/8拍子の部分は大胆に華やかに、また縦の線をしっかりあわせて弾いてください。