※この楽譜は、ピアノ伴奏譜付きのコントラバス譜です。
コントラバス協奏曲として、最もポピュラーな曲です。コントラバス奏者にとって避けて通れない曲です。クーセヴィツキーはロシアで生まれ、アメリカで活躍した指揮者ですが、もともとはコントラバスのヴィルティオーゾとして有名だった人です。出だしのad lib.との注意書きのあるソロの部分はアゴーギクを考え、前後の伴奏のテンポから大きくずれることなく、しかし自由に演奏しましょう。主題は、典型的なロシア音楽の特徴である長いフレーズが要求されます。20小節先を見据えて一息で演奏できるよう練習しましょう。運指や弓順によってフレーズが切れないように気をつけましょう。128小節からの重音は、誰もが苦しむところです。初めて親指を使う方は、痛くて長い事練習できないことと思います。少しずつ練習していくことによって、親指の弦があたるところに(第一関節)タコができたら、あとは楽です。それまでは地獄のような辛い日々です。