J.S.バッハのチェンバロ協奏曲(小規模なオーケストラとチェンバロからなる形態)は全部で8曲あり、この曲は第5番ヘ短調の第2楽章Largoの部分です。バッハはこのしっとりとしたメロディに愛着があったようで、他にもカンタータやヴァイオリン協奏曲にも転用されています。さらに、オーボエ、チェロ、ギター用にも編曲されており、現在では「バッハのアリオーソ」の名で独立した曲として広く親しまれています。低音は薄くペダルを使ってつなげます。メロディの音価が細かい部分もありますが、あせらずに丁寧に演奏してください。3連符の部分はつまらないように流れの中でスムーズに弾きましょう。