この2曲はゲーテの同じ詩に曲がつけられています。日本では「わらべは見たり～」から始まる近藤朔風の訳詞でも知られています。2曲とも古くから愛唱される曲で、ウェルナーとシューベルトはほぼ同時期のロマン派時代の作曲家です。1曲目（ウェルナー）はコラール風のアレンジですので、あくまでも柔らかくゆったりとした表情で、ペダリングも細かくつないでください。2曲目（シューベルト）は一転して、愛らしい表情が出せるように旋律と飾りの音との分離をしっかりと練習しましょう。P.3の2段目4小節目からは左手にテーマが移行します。指使いを工夫して、軽やかにテーマが弾けるようにしましょう。